CMSによるテンプレート活用術|Webサイト運用の効率化と品質向上を実現

組織におけるWebサイト運用では、「更新に時間がかかる」「担当者や外注先によってページのデザインやレイアウトがバラバラになってしまう」「専門知識を持つエンジニアやデザイナーにしか修正を依頼できない」といった問題が頻出します。
こうした現場の悩みを一気に解消できるのが、CMS(コンテンツ管理システム)に備わっている「テンプレート」機能です。CMSのテンプレートを正しく理解し活用することで、運用の効率化と品質向上を同時に実現することができます。

目次
  1. CMSのテンプレート機能とは?
  2. CMSテンプレートを活用する5つのメリット
  3. 実践編:テンプレートの効果を最大化する活用術
  4. テンプレート活用で失敗しないための注意点
  5. CMSテンプレートの活用例

CMSのテンプレート機能とは?

CMSにおけるテンプレートとは、あらかじめデザインやレイアウトが決められたWebページの「ひな形」のことです。枠組みがすでに用意されているため、運用担当者は指定された入力フィールドにテキストや画像を流し込むだけで、自動的に整ったデザインのページを生成できます。
記事ページ用、製品紹介用、企業概要用など、用途に応じたひな形を用意しておくのが一般的なCMSの運用方法です。

コンテンツとデザインを分離するから更新が楽になる

従来のWeb制作では、文章(コンテンツ)と見栄え(デザイン・HTML/CSS)が一体化していたため、少しのテキスト修正でもHTMLコードを編集する必要がありました。しかし、CMSのテンプレート機能は「コンテンツ」と「デザイン」を完全に分離して管理します。
デザイン部分はテンプレートとしてシステム側に固定し、運用者はコンテンツの入力のみに集中できるため、HTMLやCSSの専門知識がなくても安全かつ簡単にWebサイトの更新が可能になります。

CMSテンプレートを活用する5つのメリット

CMSのテンプレート機能の活用によって、以下のメリットが期待できます。

CMSテンプレートを活用する5つのメリット

  • Webサイト更新の効率化
  • サイトブランディング・デザインの統一化
  • ページ制作の属人化を解消
  • マルチデバイス対応の標準化
  • SEOの内部施策を強化

1.Webサイト更新の効率化とスピードアップ

CMSのテンプレートを活用する最大のメリットは、作業の大幅な効率化です。デザインをゼロから組む必要がなく、用意された項目に沿って情報を入力するだけでページが完成するため、記事の作成から公開までのリードタイムが劇的に短縮されます。
最新のニュースやキャンペーン情報など、スピードが求められる情報発信においてCMSの力は絶大です。

2.専門知識がなくてもサイト全体のデザイン・ブランドイメージを統一

複数人でWebサイトを運用していると、担当者ごとのスキルの違いからレイアウト崩れやフォントの不揃いが発生しがちです。
CMSのテンプレートを利用すれば、誰が更新してもあらかじめ設定されたデザインフォーマットが適用されるため、サイト全体のトーン&マナーが守られます。これにより、企業のブランドイメージを損なうことなく、一貫性のあるユーザー体験を提供できます。

3.属人化を防ぎ、サイト運用の内製化を促進

「あの担当者しかCSSなど編集方法が分からないから更新できない」という属人化は、Webサイト運用における大きなリスクです。CMSのテンプレートがあれば、Wordやブログのような直感的な操作で誰でも更新作業が行えるようになります。
外部の制作会社に都度依頼するコストや手間を削減し、社内メンバーによるスムーズなサイト運用の内製化を促進できます。

4.マルチデバイス対応の標準化

現代のWebサイトにおいて、スマートフォンやタブレットなど様々な画面サイズへの対応は必須です。
多くのCMSテンプレートは、端末に合わせて自動的にレイアウトを最適化するレスポンシブデザインに対応して作られています。運用者がデバイスごとの表示を意識してコードを書き換える必要はなく、PC用のコンテンツを登録するだけで、全デバイス向けに最適化されたページを配信できます。

5.SEOの内部施策を強化し、コンテンツの質を担保

SEO(検索エンジン最適化)において、HTMLの正しい構造(見出しタグの設定、メタデータの配置など)は非常に重要です。CMSのテンプレートにあらかじめSEOを考慮したコーディングを施しておくことで、運用者が意識しなくても検索エンジンに評価されやすいページが自動生成されます。これにより、担当者は純粋に「質の高いコンテンツを作成すること」だけに集中できます。

実践編:テンプレートの効果を最大化する活用術

コンテンツの目的に合わせて複数のテンプレートを使い分ける

CMSの強みを引き出すには、すべてのページを一つのテンプレートでまかなうのではなく、目的に応じた複数のテンプレートを用意することが重要です。例えば、「文字主体で読ませるコラム用」「画像や動画を多用する製品紹介用」「コンバージョンを狙うランディングページ(LP)用」など、ユーザーの意図に合わせた最適なフォーマットを使い分けることで、訴求力の高いサイトになります。

コンポーネント(部品)の組み合わせで柔軟なページを作成する

最近のCMSでは、ページ全体を固定するだけでなく、見出し、画像スライダー、お問い合わせボタンなどの「コンポーネント(部品)」をブロックのように組み合わせてページを作る手法が主流になっています。この機能を使えば、完全な固定テンプレートの制約に縛られることなく、運用担当者自身がコンテンツの文脈に合わせて柔軟にレイアウトを組み立てることができます。

承認ワークフローと連携してWebガバナンスを強化する

CMSのテンプレートを活用して多くの人が更新できるようになる反面、誤った情報が公開されるリスクも生じます。これを防ぐために、CMSの承認ワークフロー機能と組み合わせるのが効果的です。担当者がテンプレートに沿って作成した記事を、管理者が確認・承認してから公開するフローを構築することで、スピーディーな更新とWebガバナンス(品質管理・コンプライアンス遵守)を両立できます。

オリジナルテンプレートの作成で独自性と使いやすさを両立する

無料や市販のCMSテンプレートをそのまま使用すると、他社サイトとデザインが被ってしまったり、自社の業務フローに合わなかったりすることがあります。企業の本格的なWeb運用においては、自社のブランディング要件と更新担当者の入力しやすさを綿密に設計した「オリジナルテンプレート」を制作会社と共同で開発することで、競合との差別化と圧倒的な運用効率を実現できます。

テンプレート活用で失敗しないための注意点

テンプレートの制約によるデザインの不自由さ

CMSテンプレートのメリットである「ルールの固定化」は、裏を返せば「自由度の低さ」につながります。運用現場から「キャンペーンに合わせて少しだけレイアウトを変えたい」「ここにバナーを追加したい」といった要望が出ても、テンプレートの仕様上対応できないケースがあります。どこまでをテンプレートで固め、どこに自由度を持たせるかの事前設計が重要です。

運用に即していないテンプレート設計による生産性の低下

CMS導入時に陥りがちな失敗が、デザインの見栄えばかりを重視し、更新現場の実態に合わない複雑な入力項目を設定してしまうことです。「必須項目が多すぎて記事の登録が面倒」「使わない入力欄が大量にある」といった状態では、かえって生産性が低下してしまいます。現場の担当者が無理なく更新できる、運用目線でのテンプレート設計が不可欠です。

定期的なメンテナンスを怠ると陳腐化する

Webデザインのトレンドや、GoogleのSEOアルゴリズム、ブラウザの仕様は常に変化しています。一度作ったCMSのテンプレートを何年も放置していると、デザインが古臭く見えたり、表示速度が低下したり、最新のSEO基準を満たさなくなったりします。定期的にテンプレートのコードを見直し、改修を行うメンテナンス体制を整えておくことが大切です。

CMSテンプレートの活用例

CMSテンプレート活用例:ECショップ

商品の説明文や価格、サイズなどの入力をHTMLコードだけで編集してる場合、ECショップシステムの活用やCMSで独自のテンプレートを拡張することで、入力時間の短縮が期待できます。また専門知識がない人にも編集を任せることができるでしょう。
テンプレート機能を活用すれば、画像や説明文、価格を所定の項目に入力するだけで、デザインの統一された見やすい商品ページにレイアウトを整えてくれます。新商品の追加やキャンペーン時の情報更新もHTMLの専門知識なしでスピーディーに行えるため、販売機会を逃しません。

CMSテンプレート活用例:不動産サイト

不動産サイトにCMSテンプレートを導入すると、間取り図や外観写真、家賃などの物件情報を決まった項目に入力するだけで、統一された見やすい物件詳細ページが完成します。登録したデータはサイト内の条件検索や一覧ページにも自動で反映されるため、手作業によるリンク修正などの手間がかかりません。各店舗のスタッフ自身で簡単に最新の空室情報やおすすめ物件を更新でき、お客様へスピーディーに魅力的な情報を届ける体制を築くことが可能です。

CMSテンプレート活用例:BtoBサービス

BtoBのデジタル集客では、自社サービスにコンセプトの違う複数のLPを活用するケースも少なくありません。
CMSのテンプレート機能を使って、サイト内でヘッダー、フッター、ボタン等のデザインを統一した1カラムのテンプレートを用意すれば、LPの制作が大幅に改善可能です。企業情報や規約、プライバシーポリシーの記載も一括で編集できることも大きな利点です。
またCMSとMAツールやCRMツールを連携することで、サイト訪問者の分析データの取得も可能です。

関連する製品

組織のサイト運用を楽にする国産CMS
SITE PUBLIS(サイトパブリス)
導入実績650社以上。SITE PUBLISは、ホームページの更新を組織の誰もがかんたんに使えるように設計された国内開発のCMSのです。クライアント独自のオリジナル機能も「使いやすさ」に拘って納品します。
製品サイトを見る 資料ダウンロード